電車でのできごと

行き。荷物を持ったおばあさんが目の前に来たので席を立とうとすると「いいのよ。あなたが座ってなさい」という。仕方ないのでまた座ると、そこから降りる駅まで１５分くらいそのおばあさんのお話に付き合うことになった。
今年で８０歳の彼女は２泊３日で東京に来ていてこれから麻雀をしに行くと言っていた。お友達５人で集まるんだって。麻雀なのに５人？と思ったけれど、余計な口を挟むと話がややこしくなりそうだったのでやめた。彼女は孫がいないけれど子供がチワワを飼っていて、よく言うことを聞いてかわいいってことやら、旦那さんが何年か前に亡くなったことやら、いろいろ聞いた。同じ駅で降りてさよならした。

帰り。５限終了後、はらぺこで最後の乗り換えの駅に着いたら、停電だかなんだかが原因で電車が動いていない！７時半に駅に着いて、電車が動いたのは９時頃!
しかも停電が起こったのは行ったこともないくらい遠くの、しかも違う路線なのですよ。１時間半以上も電車が止まる理由がわからぬ。
上り方面へは違う電車で振り替えが可能だけれど、下りはおとなしく待つほかない。暇なのでホームを散歩していちばんはじでぼんやりしていたら、線路を人が歩いてくるではないの！
その駅には電車が止まっていたのだけれど、その後続の電車が何百メートルか後すぐそこに迫っていて、あろうことかカーブで止まってしまったみたい。カーブで止まった(おそらく車体は傾いていたはず)満員電車に１時間も閉じ込められたらきついだろうなぁ。

そのときは気付かなかったけれど、その、線路に下りてしまったたった一人の乗客のために電車が動きだすのが遅れたってことを今はてなで知りました。もしその人が降りなければもう少し早く動いたみたい。

その歩いてきた人は具合悪げふうにしていたけれど、本当に具合悪かったら歩いて来れないんじゃないかなって思っちゃうのは意地悪かなぁ。

車掌さんの働きっぷりがステキでした。なんか使命感にあふれたかんじだった。その車掌さんの一挙手一投足に乗客が大注目なのですよ。車掌が動くとみんなの視線も動く、みたいな。一生懸命なのが見てとれたので周りの乗客たちも文句言っていなかったし。
あの車掌さんは、昨日家に帰ってビールがとてもおいしかったんじゃないかしら？俺は今日がんばったぞ！って。