「根をもつこと、翼をもつこと」

田口ランディのエッセイかなんかのタイトルで、内容はうろ覚えだけれど、タイトルが好き。田口ランディが特別好きなわけではないけれど彼女の本のタイトルがなんだか好きなのよね。「できればむかつかずに生きたい」「スカートの中の秘密の生活」「馬鹿な男ほど愛おしい」とか「いつか森で会う日まで 」とかね。

根とはルーツだ。ルーツのない人間はいない。誰もが誰かの子供であり、親にはその親がいて、またその親がいて…延々と過去へと繋がっている。翼とは意識だ。飛翔し、想像する力。イメージし、自由に夢想する力。根をもつこと、翼をもつこと。そのことを思い出し、それに支えられるなら、人はどのような環境においても、この世界にしっかりと関与して生きていける。たとえ私が限りなく変わり続けようとも、根があるから戻ってこれる。たとえ私がある場所に縛りつけられても、翼があれば自由だ。